エイクエントのオレンジブック2008-2009年版でクリエイター、デザイナーの給料が調査されています。
下記は平均値ではなく中央値です。
中央値ですから、全体の半分がこの金額以上、残り半分がこの金額以下ということになります。
○クリエイティブディレクター・・・東京/700万円、福岡/588万円
○アートディレクター・・・・・・・東京/600万円、福岡/379万円
○グラフィックデザイナー・・・・・東京/390万円、福岡/340万円
○コピーライター・・・・・・・・・東京/450万円、福岡/350万円
○WEBディレクター・・・・・・・東京/480万円、福岡/360万円
○WEBデザイナー・・・・・・・・東京/415万円、福岡/300万円
○WEBプログラマー・・・・・・・東京/500万円、福岡/400万円
東京ではディレクター職、WEBデザイナーはあまり変わっていませんが、グラフィックデザイナーの給与が450万円から390万円(ここでは出していませんがオペレーターは370万円から325万円)に減っています。
これはディレクションやWEBの仕事と比べ、印刷物の需要が減少していることも影響していると思います。
じゃあWEBデザイナーは大きく上がっているかというかというと、若干のアップにとどまります。これは競争激化で制作料金が頭打ちであるという傾向があるのかもしれません。
地方都市である福岡は全体に少しアップしています。
それでも東京と比べるとやはり差が開いていますね。
しかも、これは2007年がベースとなりますので、リーマンショック以前の調査ということになります。今は悪化している可能性が高いです。
そして給与よりも、フリーランスなどの独立組で収入が減っている所も多いでしょう。
会社の倒産もしくは非正規社員のリストラも多いのではないでしょうか。
それに比例して再就職しなかった(またはできなかった)人の独立組が増えるかもしれませんね。
ハイパーカードといえば、Macのソフトだな、と懐かしむ人も多いでしょうが……
中学生ぐらいの頃、「王様のアイディア」という店が近くの駅前にありました。
そこで、ありえない形に折られた紙を、透明のカプセルに入れて売っていたのです。
作成したのは、どこかの会社だと思いましたが、それは丸い用紙でつくられていました。
どうやってつくったんだろう、と不思議に思ったものです。
これはハイパーカード(不可能物体)の一種で、写真はその一例です。
ある資料収集の一環で、手元にあるメモ用紙で作ってみました。
一枚の紙が、ありえない形で折られています。(紙に何かあるのはペンギンの絵(^^;;)
「王様のアイディア」で売られていたものは、購入したわけではありませんのでわかりませんが、おそらく同じ原理じゃないかと思います。
何枚かの紙を貼り合わせて作成したのではなく、一枚の紙でできています。
つくり方のヒントは、用紙の三箇所に切込みを入れて折るということです。
一見、不可能に見えますが、やり方さえわかれば誰でも簡単に作成できます。
発想の転換というものです。
ハイパーカードは、パズル好きの間では有名なものでした。
いろんな方向からアイディアを考えれば、不可能も可能になるという面白さを知ったのも、この頃です。
アイディアは利益を生むと教えてくれた「王様のアイディア」も、今はもう全店閉店してしまったようです。
]]>今回の企画展で一番印象深かったのは、じつは建築家の安藤忠雄さんが寄せたことばです。
「一九六〇年代、二十代のとき、私は独学で建築を学びながら、アートやデザインなどさまざまな分野の表現芸術に興味を持ち、影響を受けていた。その中でも、グラフィックデザインは最も先鋭的で知的な世界で(中略)真の意味でデザインが前衛たりえていた、時代の空気をなつかしく思い出す。フーバーは、自らの創造力をもって、商業主義を超越し、企業とデザイナーが一丸となってつくりあげて行く文化の流れを生み出した」
今、グラフィックデザインは「最も先鋭的で知的な世界」とみられているだろうかと、しばらく考えこんでしまった。
まして「商業主義を超越し、企業とデザイナーが一丸となって」という状況とはほど遠いケースも多いわけです。
その後、クリエイションギャラリーG8で「JAGDA新人賞受賞作家作品展2009」を見ました。
「お、この表現素晴らしいなー」「このグッズは面白いね」なんて思いながら見ましたが、時代を越えたふたつの作品展を見て、グラフィックはやっぱり先鋭的で知的な世界でありつづけているのではないだろうか、と思いました。
表現とは単に技術のことだけではないわけです。
例えば小説には小説の、映画には映画の良さがあります。ふたつを比較してどちらが優れているという議論は意味がないと思います。
だから他の表現技術と比較するのではなく「企業とデザイナーが一丸となる」ことこそが、真の意味で成功をもたらすのではないかな、と感じた一日でした。
うん、やっぱり何を使うかよりも、目的とゴールを共有し、どのように使うかが大事なんだね。
]]>夜は、他の分野の方が、どのようにプレゼンしているのか気になったので、アップルストアで「Keynoteでプレゼンテーションにレバレッジをかける実践テクニック」に参加。
レクチャーしたのは、多くのベストセラー本を執筆している本田直之さん。
黒地にキーワードのみシンプルに見せる、などコンセプトや考え方に私と共通点が多く、またイメージしていたよりソフトな方で、共感しました。
いずれにしても、パワポで一枚のスライドに何行もびっちり詰め込むプレゼンはわかりづらいし、つまらないです。
もちろん、内容はソフトが作るんじゃなくて、人が作るんですが、Keynoteはプレゼンの天才スティーブ・ジョブズのために作られたようなソフトなだけに、かゆい所に手が行き届いています。
Keynoteはプレゼンで非常に使いやすいツールですってことで締めたいと思います(^^
]]>平日にもかかわらず多くの人が来ていて、見ていた年配の女性の方々は「私が使ったオイデルミンはこのカタチじゃなくてね……」などと懐かしんでいました。
当時の赤玉ポートワインの実物ははじめて見ましたが、かっこいいですね。やっぱり経営者のセンスがいいと、企業は繁栄しますよ。
それに資生堂の前田貢デザインの唐草模様のパッケージは、じつに美しい。
伊右衛門の海外版のIEMONパッケージも必見です。
非常に満足した展覧会でした。開催期間は6月1日までです。
10代の頃、SFや推理ものの小説にはまっていたのですが、その中で一生手元に置いておきたい本が、レイ・ブラッドベリの『火星年代記』だったのです。
探したら、どこにもないので、おそらく処分してしまったのでしょう。今日、再び購入しました。
もう、あの当時から古典でしたから、SF好きなら知らない人はいない傑作です。
はじめて読んだ時は、その美しくて幻想的な世界語る筆力に圧倒されて、いつかこんな本が書けたらと思ったものでした。
で、SFではなく純文学ではありますが、当時勢いにまかせて小説を書き、『小説現代新人賞』に応募しました。
五木寛之さんや勝目梓さん、志茂田景樹さんなどを輩出している賞です。
予選を通過して名前が掲載された時は、「けっこうイケるじゃん」と調子にのりましたが、残念ながら最終審査までは残りませんでした。
今思えばあたり前のことですが、作家になるのは容易なことじゃないんだなあ、とアッサリ断念。
グラフィックの世界を目ざしたのは、その後のことです。
今も才能ある作家が次々に出てきてますが、もしまだ読んでいないなら、たまには古典はいかがでしょう。
SFなら『火星年代記』の他に、爽快で元気の出る作品『夏への扉』(ロバート・A・ハインライン)、手はじめに短編というなら『冷たい方程式』(トム・ゴドウィン )、推理小説なら『幻の女』(ウイリアム・アイリッシュ)もお薦めですね。いずれも後世まで語り継がれていく名作です。
どれも小説だからこその面白さです。映像じゃこうはいかない。
創造力がつき、脳が刺激されること受け合いですゾ。
]]>かわいいですよ。目をあけたり、もぞもぞしたり。
甥っ子はまだ2人目だけど、同時に自分の年齢を感じさせますわ……
今度帰郷したときが楽しみです(^^
]]>出版に際しまして取材や広告掲載に協力頂きました資生堂、サントリー、ソフトバンクモバイルをはじめ、サン・アド、西武百貨店、富士フィルム、JR東海等々の企業の方々、許可頂きました糸井重里氏、浅葉克己氏、各タレント事務所他多くの関係者の方にお礼を申し上げたいと思います。
じつは、ぼくはデザイナーやマーケティング担当といった方たちだけではなく、特にビジネスマンや経営者の方に読んでいただきたいと思っているんです。
ですから、各企業の創業期についても、ページを多く割いて書いています。
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誰もが知っているソフトバンクモバイルの犬のお父さんで有名なホワイト家族、
これでもかと数多くの女優が出演した資生堂TSUBAKIといったヒット広告の舞台裏をはじめ、
60点もの名作広告と、その物語を掲載。
キャメロン・ディアスやブラッド・ピット、宇宙人役のトミー・リー・ジョーンズといった
ハリウッドスターが出演するテレビCM。
資生堂137年の歴史を代表するグラフィックデザイナー山名文夫。
印刷の魔術師といわれた中村誠。
テレビCM創成期のカリスマ、CMディレクター杉山登志。
時代の寵児といわれた女性デザイナー石岡瑛子。
美の伝道師セルジュ・ルタンス。
不世出の天才、片岡敏夫。
伝説のコピーライターで芥川賞作家の開高健と直木賞作家の山口瞳。
宣伝部の歴史。様々なタイプの広告とエピソード。
そして、これらの広告がどのようにしてつくられるのか、そのシステムも公開。
広告クリエイターや経営者、企業の宣伝担当者はもちろん、ちょっと広告に興味がある視聴者、
ビジネスマンや学生の方たちにも楽しんでもらえる傑作選。
これはぼくにとって、まさに青天の霹靂でした。
元々ルタンスは芸術家肌の天才で気難しい所がある、という噂もありました。
資生堂の方も粘ってくれたようなのですが、「こうなるとこちらでは、これ以上どうにもならない」とのこと。
話自体が作品ありきの内容でしたので、ここで一作品も掲載できないということになれば、掲載する意味がなくなります。
かといって、これ以上無理をいうことはできません。もとより、ここまで協力してもらえたということだけでもありがたいわけです。
WEBはいろんな仕掛けができるだけあって、どこからどこまでを広告というべきか難しいところです。
優れたサービスや商品を「広く告知」する。それを広告というのであれば、WEBらしい特徴を生かした検索連動型のテキスト広告が優れていると思います。
それからバナー広告。これも典型的な広告といえるでしょう。
コンテンツサービスを提供する際、テレビCMのような広告を見せるビジネスモデルがありますが、現状のWEBにおいて10秒以上も広告をながめているのは馬鹿げています。
そもそも現在のWEBでは、テレビ型の広告モデルを持ち込むのは無理があります。多くの場合、WEBとテレビでは視聴者の見る目的や集中度が違うため、テレビ型のモデルでは視聴者の負担や嫌悪感が大きいのです。
その意味で、ユーザーの目的にあった広告を表示するテキスト広告は、WEBの長所を生かした広告といえるでしょう。
しかし、わずか数行のテキスト広告では、到底テレビや新聞、雑誌などの他のメディア広告のような文化は望めません。広告ビジネスとしては優れていても、クリエイティブという点から見ると、テキスト広告やバナー広告はやはり見劣りしてしまいます。
でも、それは今現在ということです。将来的にはどうなるかはわかりません。
ぼくは以前、広告費が「いつかインターネットがテレビに追いつく日がくるかもしれない」と書きましたが、それには条件があります。
ライブドアや楽天によるテレビ局の買収が騒がれていた時にさかんに言われていた「放送と通信の融合」ということです。
ぼくは遅かれ早かれテレビとWEBは融合すると思っています。すでに一部はじまってはいますが、デジタル放送によって、ようやく現実味が増してくることでしょう。
それは急速に起こるのではなく、時間をかけて少しづつ確実に進んでいくと思われます。
今のままでは、決してWEB広告は広告の王者にはなりえません。どうのこうの言われていても、やはり王者はテレビCMでありつづけるのです。
一方、視聴者が自由にコントロールできる時代に突入することで、テレビも今後はこれまでの広告モデルのままでは成り立たなくなるのはわかりきっています。
これまで世の中はWEBという世界に過剰な期待をしすぎてきましたが、それも一段落し、冷静に評価されるようになってきました。
多くの企業がWEBでのサービスに広がりをみせる一方で、WEB関連の企業は、いつかリアルな(ここではWEB以外のことを指す)事業に手を出そうとします。
ある程度の規模まで行くと、今後WEBだけで成長していくことができるのは、あらゆるサービスを飲み込んでいけるグーグルなどのほんの一握りに企業だけになるからです。
楽天もWEBだけのサービスに限界を知り、もっとも相乗効果が望める放送との融合を考えた。
しかし、悲しいかな、楽天もライブドアも手を出すのが早すぎました。スピードこそベンチャー企業の命綱では有りますが、何事も時期ということがあるのです。
放送と通信の融合。
その時、従来型の広告モデルは変化を起こし、WEB広告はテレビCMとともに広告の王者となるのかもしれません。
部屋は探すのも大変です。でもインターネットで検索できるので昔と比べて楽ですね。
以前は分厚い賃貸物件の雑誌を参考にしてましたが、掲載に時間差が生じますんでいわゆる釣りの物件も多かったです。
不動産会社もインターネットで検索して紹介することも多いんですよね。
インターネットですと写真付きですし、リアルタイムで情報が変わって行くものは雑誌の需要も少なくなっていくんですな(^^
昨日参加した方の中に、以前の講座に出れなかったので、またやるのであれば参加したいとの意見が…。そして開催元からも今年もやりませんかとのお誘いが…。
ありがたい言葉です。前向きに検討したいと思ってますが、こちらは事情もあって、もう少し考えさせてください(^^;;
今日はクリエイター独立ガイドの出版とこの講座の終了で、デザイナーとしての業界への恩返しという一定の役割は果たせたかな、とほっとしています(^^
さて、次は何にチャレンジしようかな…やらなくてはいけないこともたくさんあるのですが(^^;;