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2009年06月29日
王様のアイディアに挑戦
ハイパーカードといえば、Macのソフトだな、と懐かしむ人も多いでしょうが……
中学生ぐらいの頃、「王様のアイディア」という店が近くの駅前にありました。
そこで、ありえない形に折られた紙を、透明のカプセルに入れて売っていたのです。
作成したのは、どこかの会社だと思いましたが、それは丸い用紙でつくられていました。
どうやってつくったんだろう、と不思議に思ったものです。
これはハイパーカード(不可能物体)の一種で、写真はその一例です。
ある資料収集の一環で、手元にあるメモ用紙で作ってみました。
一枚の紙が、ありえない形で折られています。(紙に何かあるのはペンギンの絵(^^;;)
「王様のアイディア」で売られていたものは、購入したわけではありませんのでわかりませんが、おそらく同じ原理じゃないかと思います。
何枚かの紙を貼り合わせて作成したのではなく、一枚の紙でできています。
つくり方のヒントは、用紙の三箇所に切込みを入れて折るということです。
一見、不可能に見えますが、やり方さえわかれば誰でも簡単に作成できます。
発想の転換というものです。
ハイパーカードは、パズル好きの間では有名なものでした。
いろんな方向からアイディアを考えれば、不可能も可能になるという面白さを知ったのも、この頃です。
アイディアは利益を生むと教えてくれた「王様のアイディア」も、今はもう全店閉店してしまったようです。
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投稿者 Toshi : 23:06 | コメント (0) | トラックバック
2009年06月27日
グラフィックデザインの移り変わり
昨日、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで『Max Huber − a graphic designer』を見ました。
マックス・フーバーは前世紀に活躍したグラフィックデザイナーです。
今回の企画展で一番印象深かったのは、じつは建築家の安藤忠雄さんが寄せたことばです。
「一九六〇年代、二十代のとき、私は独学で建築を学びながら、アートやデザインなどさまざまな分野の表現芸術に興味を持ち、影響を受けていた。その中でも、グラフィックデザインは最も先鋭的で知的な世界で(中略)真の意味でデザインが前衛たりえていた、時代の空気をなつかしく思い出す。フーバーは、自らの創造力をもって、商業主義を超越し、企業とデザイナーが一丸となってつくりあげて行く文化の流れを生み出した」
今、グラフィックデザインは「最も先鋭的で知的な世界」とみられているだろうかと、しばらく考えこんでしまった。
まして「商業主義を超越し、企業とデザイナーが一丸となって」という状況とはほど遠いケースも多いわけです。
その後、クリエイションギャラリーG8で「JAGDA新人賞受賞作家作品展2009」を見ました。
「お、この表現素晴らしいなー」「このグッズは面白いね」なんて思いながら見ましたが、時代を越えたふたつの作品展を見て、グラフィックはやっぱり先鋭的で知的な世界でありつづけているのではないだろうか、と思いました。
表現とは単に技術のことだけではないわけです。
例えば小説には小説の、映画には映画の良さがあります。ふたつを比較してどちらが優れているという議論は意味がないと思います。
だから他の表現技術と比較するのではなく「企業とデザイナーが一丸となる」ことこそが、真の意味で成功をもたらすのではないかな、と感じた一日でした。
うん、やっぱり何を使うかよりも、目的とゴールを共有し、どのように使うかが大事なんだね。
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投稿者 Toshi : 01:08 | コメント (0) | トラックバック
2009年06月26日
Keynoteでプレゼンテーション
今日はいくつかの用事で銀座に行ってきました。
夜は、他の分野の方が、どのようにプレゼンしているのか気になったので、アップルストアで「Keynoteでプレゼンテーションにレバレッジをかける実践テクニック」に参加。
レクチャーしたのは、多くのベストセラー本を執筆している本田直之さん。
黒地にキーワードのみシンプルに見せる、などコンセプトや考え方に私と共通点が多く、またイメージしていたよりソフトな方で、共感しました。
いずれにしても、パワポで一枚のスライドに何行もびっちり詰め込むプレゼンはわかりづらいし、つまらないです。
もちろん、内容はソフトが作るんじゃなくて、人が作るんですが、Keynoteはプレゼンの天才スティーブ・ジョブズのために作られたようなソフトなだけに、かゆい所に手が行き届いています。
Keynoteはプレゼンで非常に使いやすいツールですってことで締めたいと思います(^^
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投稿者 Toshi : 23:53 | コメント (0) | トラックバック
2009年06月25日
訃報
雑誌「AERA」、「新生党」のネーミング、「でっかいどお。北海道」、「和イスキー。膳」など多くの広告を手がけ、いつも明るく楽しいコピーを提供してくれたコピーライターの眞木準さんが、お亡くなりになられたとのこと。(毎日新聞)
60歳という年齢はまだまだ若く、活躍されていただけに残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。