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2005年11月25日

経済と広告はリンクしている(2)

とは言っても経済を知るには、新聞を読んだり、経済誌を読んだり、WEBを見たりというのが基本だと思うんですが、興味がなければあまり本気で見ないと思うんですよ。

で、去年から株を買ってみたんですね。

こずかい程度の金額でやってみたんですけど、たとえ少額でも損するのが嫌なので、勉強しますよね。
すると世の中の動きが良くわかるようになります。
日本の資本主義ってのもわかりますし、経営に関しても良く考えるようになります。
すると政治・自分の住んでいる所の制度・経済の仕組みについても興味が湧いてくる。

するとどんな事でも「知らない」ってことは損をすることだということも良くわかります。

株についてはデイトレードは駄目です。8〜9割の人が損をしているそうです。
ぼくも一度面白がってやってみましたが、やっぱりおすすめしません。
本来株を運営するという事は自分が勉強して、安くて信頼できる会社の株を持って何ヶ月も何年もじっと待つことです。

プロじゃないのですから、株の売買に時間をとられて本来の仕事がおろそかになっては意味がありません。

株は儲けることも損することもありますのでバクチに例えられることもあり、いまだ日本では毛嫌いする人も多いです。しかし、同じ資本主義社会の他国では株を持つことはごく自然なことであり、自分の財産を運営するという点においてもひとつのツールとして欠かせないものです。
何よりも株を持つことは日本経済に貢献しているといってもいいでしょう。

株はいきなり価値がゼロにはならないので、勉強すればそうそう大損することはないでしょう。
フリーの人とかは特に自分のことは自分で保証しなくてはなりません。
ぼくは自分の資産の3分の2を銀行などのローリスクローリターンな方法で、3分の1をハイリスクハイリターンな株などで運営するのがいいのかな、と思います。
欧米などでは逆に3分の2くらいはハイリスクハイリターンで運営していますよね。

以上これはぼくの一個人の考え方です。
新聞の見方も変わってきます。労働者・消費者の視点から見るだけではなく経営側からの視点も持つようになります。
仕事にもきっと活かせると思います。


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投稿者 Toshi : 13:41 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月21日

経済と広告はリンクしている(1)

広告っていつもその時代を反映してますよね。
コピーやビジュアルもその時の流行を取り入れたり、モデルだってメイクや髪型で当時の流行がわかるものです。

バブルの頃とその後の広告傾向だって違っていますし、クライアントの望むものや予算だって変わってきているでしょう。

当然、消費者の意識も変わりますし、それに応じた広告づくりが求められます。
このように景気の善し悪しで広告業界も大きく影響を受けます。

そういう意味でも広告クリエイターは流行だけでなく、ある程度経済について知識を持っているべきだと思いますし、独立すれば当然経営者でもあるわけですから、余計に知っておくべきなんじゃないかと思っています。

違う角度から見てみましょう。

自分ひとりでやっていくとなると、例え現在仕事が順調にいっていたとしても、今後ずっと順調である保証はないですし、まして病気やケガをして仕事が滞ると、それがそのまま収入にかかってきてしまいます。

今年はぼくも入院したりいろいろありましたので、よくよく考えるようになりました(^^;;

若い時期や仕事が順調な時は、あまり感じないものですが、クリエイターとて独立した以上は普段からキャッシュフローはもちろん自己資産の管理運営にももっと目を向ける必要があるのではないでしょうか。

そこまで考えると、やはり広告と経営の二面から経済を知ることはプラスになると思うのです。


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投稿者 Toshi : 11:07 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月16日

こりゃ結構面白いなあ

ball.jpg会社員時代は通勤だけでも結構カロリー使ってたんだと思う。独立してから1年で約1キロずつ増えて5Kgも増えてしまった。体もあちこちほころびが出てきた気がする(T-T)

というわけでバランスボール買ってみました(^^
こういう仕事をしていると使う筋肉が少なくて、どんどん固くなるし衰えていってしまう(^^;;
本を読みながら足ではさんで腹筋したり左右に転がしたり、座ってゴロゴロしたり、使わない筋肉を伸ばせたりするので結構気持ちいいです。

あとは歩いたり食事制限したりで元の体型に近づかなくては(「戻す」と強く言い切れないのが意思の弱い所)。デスクワークが仕事の皆さん、人ごとじゃないですよ(笑)


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投稿者 Toshi : 10:07 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月15日

取引先の見極め

独立してから重要なことのひとつは「取引先の見極め」ではないでしょうか?
普段から付き合っている取引先ならどのような会社かわかっていますので問題ありませんが、営業したり、ホームページを持っていたりすると当然知らない所から仕事の依頼が来ることもあります。
ここでフリーや経営者の人が考えるのが、この仕事を受けるべきかどうかという判断です。

ぼくはせっかくホームページ等を見て問い合わせをいただいたわけですから、基本的に知らない所でもお受けするようにしています。

もちろん条件が合えば、という事になりますが。
それはスケジュールだったり、金額だったり、仕事内容だったりします。
もし条件が合えば責任を持って遂行します。これはどの職業でも一緒ですね。

一方、悲しい事ですが、一部の広告代理店などの中には今の時代フリーデザイナーなどWEBなどですぐ探せるため、使い捨てだと考えている所もあります。
複数のデザイナーに声をかけ、無償コンペをやらせる。例え通らなくても自分の所は何も負担かからずに毎回クライアントに何案も提案できるというわけです。
そういう所はコンペの結果なども含め、デザインを出したとたんに何の連絡もしません。
次回はまた別のデザイナーたちに声をかける。この繰り返しです。

このようなケースを避けるためにも、ぼくは基本的に無償コンペなどには参加しないようにしています。(それでも内容が面白そうなものは受けたりすることもありますが、それも実際お話してよく相手を把握してから)
いくらかでもコンペ料を出すのであれば、その広告代理店が自腹を切る可能性も高いので、ある程度は信頼できるであろうという考えです。

もっと最悪なのは支払いの悪い所です。幸いぼくは経験ありませんが、独立するとこういう取引先に出会うこともあるでしょう。
そういう相手には、まず粘り強く催促や話し合いをしてみる。これが原則です。
それでも駄目な場合は、今後取引きをすべきではないでしょうし、断固とした対応をすべきです。

まず内容証明郵便を使って書類で請求している事を形として残す。それでも駄目な場合は裁判という方法もあります。裁判というと難しくお金がかかる印象がありますが、少額訴訟などを利用すると費用も時間もさほどかからずにすみます。
そのためにも普段から金額など重要な内容については電話だけでなくメールで確認し残しておくべきです。
フリーといえど経営者なのですから、何も抗議せず泣き寝入りする事は自分にとっても他のデザイナーにとっても一番良くないことです。

ある程度安心できるのは、よく知っている人からの紹介ですね。これが一番いい。
しかし、それ以外の方法でも顧客を広げるというのも大事ではないかと思います。
残念ですが、どんな職業でも取引先とのトラブルというのは存在します。
どんな相手でも外注先を「たかが下請け」と考えてる相手とは付き合うべきではないし、そういう人は打ち合わせをする段階で言葉など態度に出てしまいます。
ぼくたちも顧客・外注先問わず「ビジネスパートナー」としてより良い関係を築きたいものです。
実際簡単ではないですよ、新規顧客開拓も、信頼できるパートナー探しも(^^;;


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投稿者 Toshi : 11:45 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月14日

広告はシンプルなほどいい(2)

さて、そこで最近の広告の中でぼくが気に入ってるのが、今年のカンヌ国際広告賞でも入賞した「クノールカップスープ」の鉄道広告です。アートディレクターは博報堂の藤田誠さん。
電車の窓での広告で、まるで曇った窓に文字を書いたように見せています。よく見るとそれはステッカーで、ロゴや製品の写真もあり、そこで広告だと気づく。とても情緒的で、まさに「ちょっと驚かされてシンプル」な広告です(^^


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投稿者 Toshi : 10:46 | コメント (2) | トラックバック

広告はシンプルなほどいい(1)

先日紹介したひとつ上のアイディアの中で、もっとも共感を得たひとつが佐藤可士和さんの「広告はほとんど見られていない」という言葉でした。

毎日の生活の中で、たしかに広告やデザインは目の前を通り過ぎていくのですが、でも見ているようで誰も見ていません。(中略)ところが広告の多くは、見てくれるという前提でつくられています。実際には、ほどんどの人がバリアの中にいるのに、そのことには気づきもしないで、見ないはずがないというような表現を平気でしています。広告は見られていないものだと思っているぼくには、少し信じられない気がします。(「ひとつ上のアイディア」より)

これはその通りで、よほど目立たなくては見てもらえない。それで見てもらったとしても、ぱっと考えてわからない広告はさっさと素通りしてしまうでしょう。
これは前々から感じていたことですが、よくデザイン雑誌などで有名ディレクターの作品が掲載されていたりいても「ちょっとわからないなあ」という作品が時々あったりします。
自分に感性がないのかなあ、と思うこともありますが、そもそもぼくでさえそう感じてしまう広告など一般の人が興味をもってくれるのか疑問です。

よく考えると意味がわかるんですが、一般の人はそこまで力をいれて広告を見てはくれない。目立って見てもらえたとしても1〜2秒考えてわからなければ、さっさと行ってしまうでしょう。結局は制作者及びクライアントの自己満足にすぎなくなってしまいます。消費者向けの広告じゃなくて業界向けの広告になってしまっている…

ぼくが昔から感じていた違和感を佐藤可士和さんはすっきりと説明してくれた。のどのつかえがおりた感じです(笑)
広告はちょっと驚かせてくれてシンプルなのが一番いい。


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投稿者 Toshi : 10:37 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月11日

デザイナーの給料

この前日経デザインを読んでいたら、クリエイターの年間給与に関する調査結果が掲載されていました(エイクエントインク調べ)。
これは平均値ではなく中央値になりますが、例えば東京と地方(福岡)で比べてみると

○クリエイティブディレクター・・・東京/710万円、福岡/532万円
○アートディレクター・・・・・・・東京/600万円、福岡/375万円
○グラフィックデザイナー・・・・・東京/450万円、福岡/280万円
○オペレーター・・・・・・・・・・東京/370万円、福岡/280万円
○コピーライター・・・・・・・・・東京/480万円、福岡/350万円
○WEBデザイナー・・・・・・・・東京/400万円、福岡/290万円
○プロダクトデザイナー・・・・・・東京/619万円、福岡/400万円

かなり都心と地方では格差が大きいと言えます。
もちろん、同じ地域でも会社によってかなりばらつきがあります。それでもぼくは地方(福島県)と東京の両方で働いた経験がありますが、この調査結果はほぼ実態に近いのではないかと思います。(ただ、それでも福岡のグラフィックデザイナーの280万円は安く感じる)
それに景気が悪いと、まず最初に広告宣伝費を削る企業も多く、その影響をもろにかぶる不安定な職種でもあります。もっとも調査によると最近の景気回復傾向によって広告業界も徐々に雇用体制なども良くなっているようで、この辺はまた期待したい所です。

これがフリーになると、同じ都心でもかなり格差が生じてきます。一般にグラフィックデザイナーと言われる人でも年収数十万円の人もいれば数千万円の人もいるわけです。
また同じひとつのデザインを作るのでも会社や人によって単価にかなりの差があるので、必ずしも「働いた量の差=収入の差」ではないわけです。

では、どうすれば良いかというと、これはデザイナーとしてのセンスだけの問題ではなく、やはり高い単価の取れる会社に就職すること。すると必然的に実績に応じて給料も高くなっていく。また、レベルの高い所に入れば、自然とレベルの高い人たちが集まってくるわけで、そのネットワークを大事にしてフリーになるというのが一番いいように思います。
もちろん、そうじゃないケースでも第一線で活躍している人は大勢いるわけで、最終的には努力とセンスと運を引き寄せる積極性だろうと思いますが…ああ、もっと精進しなくては(^^;;

他にもデザイナー関連のブログを読むと色々参考になると思います。


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投稿者 Toshi : 14:14 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月08日

クリエイター向けの本

たったひとりで作業していると、情報元としてWEBや本は重要な役割を担います。
特に、他の人はどのように作業しているかというのは興味あります。

先日、発売されたばかりのひとつ上のアイディアを購入しました。前作のひとつ上のプレゼンも素晴らしい出来栄えだったと思いますが、この本も面白く読ませてもらいました。
人によってアイディアを出すプロセスが違うというのは当然のことながら、アイディア会議における取り組み方もそれぞれで、そのどれもがなるほどと思ってしまいます。

ぼくも児島令子さんのようにノートなどに書込んで「ひとりブレスト」するんですが、今は携帯電話があるのでとても便利になりました。アイディアを外出時に思いつく事も多いんですが、ノートが手元にないときでも携帯電話に打ち込むことができるからです。

結局は誰かの真似をしたからといって素晴らしいアイディアが出るわけでもなく、自分なりのプロセスを見つけることが大事だと思います。しかし、それぞれの考え方を参考にするだけでも自分の狭い殻をやぶるきっかけになるんじゃないかとも思います。

大抵アイディアにいきづまる時は、ひとつの枠から抜け出せない時が多いんですよね。いきづまった時の気分転換にも最適です(^^


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投稿者 Toshi : 13:40 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月04日

横浜も色々考えてるらしい

adc.jpg

横浜トリエンナーレ2005が開催中で、 12月2〜4日にはデジコンフェスタ横浜が開催されます。
このように横浜はいろんなクリエイター向けのイベントがあります。

おととい、ちょっと時間があったので、関内方面での「ヨコハマ・クリエイティブNight」 に行ってみました。
横浜市経済局のプレゼンテーションやハイパーメディア・クリエイターの高城剛さんのトークライブ、他何人かのトークライブがありました。

横浜はITやコンテンツ事業、クリエイティブな事業に力を入れていますので、法人はもちろん、 個人事業主も助成する制度などもあったりします。
横浜に限らず、地域によって様々な制度がありますので、知っていると得することがたくさんあります。 独立しようって人はまずその地域の行政などの制度を調べてみるといいでしょう。

高城さんのトークライブは「これは著作権を放棄したキャラクターで、皆好きに使っていいんです」 というオープンキャラクターの紹介や日常の生活話など面白かったですね。
「成功体験とその要因」てのがトークメニューにあったんですけど、「過去の成功に頼っちゃいけない。これからどうあるべきかだけ考えるべき」 のひとことで一蹴されちゃいました(笑)
色々共感できる部分もあったのですが、ちょっとこの辺の話は長くなりそうなので、次の機会に(^^

来場者はスタッフを除くと30人前後くらいかな。 今後どんどん増えていくともっと面白いことができるんじゃないですかね(^^
個人的には立食パーティ時のトークライブはやめた方がいいと思います。聞く人が少なくて、あれじゃ喋る方が可哀想だ(^^;;


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投稿者 Toshi : 10:48 | コメント (0) | トラックバック