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2005年11月14日
広告はシンプルなほどいい(1)
先日紹介したひとつ上のアイディアの中で、もっとも共感を得たひとつが佐藤可士和さんの「広告はほとんど見られていない」という言葉でした。
毎日の生活の中で、たしかに広告やデザインは目の前を通り過ぎていくのですが、でも見ているようで誰も見ていません。(中略)ところが広告の多くは、見てくれるという前提でつくられています。実際には、ほどんどの人がバリアの中にいるのに、そのことには気づきもしないで、見ないはずがないというような表現を平気でしています。広告は見られていないものだと思っているぼくには、少し信じられない気がします。(「ひとつ上のアイディア」より)
これはその通りで、よほど目立たなくては見てもらえない。それで見てもらったとしても、ぱっと考えてわからない広告はさっさと素通りしてしまうでしょう。
これは前々から感じていたことですが、よくデザイン雑誌などで有名ディレクターの作品が掲載されていたりいても「ちょっとわからないなあ」という作品が時々あったりします。
自分に感性がないのかなあ、と思うこともありますが、そもそもぼくでさえそう感じてしまう広告など一般の人が興味をもってくれるのか疑問です。
よく考えると意味がわかるんですが、一般の人はそこまで力をいれて広告を見てはくれない。目立って見てもらえたとしても1〜2秒考えてわからなければ、さっさと行ってしまうでしょう。結局は制作者及びクライアントの自己満足にすぎなくなってしまいます。消費者向けの広告じゃなくて業界向けの広告になってしまっている…
ぼくが昔から感じていた違和感を佐藤可士和さんはすっきりと説明してくれた。のどのつかえがおりた感じです(笑)
広告はちょっと驚かせてくれてシンプルなのが一番いい。
投稿者 Toshi : 2005年11月14日 10:37
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