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2005年06月25日
デザイナーと専門の学校
ぼくは上京する前は地元の福島でディレクションやデザインをやっていました。
高校生の時美術部だったくらいで、学校などでデザインの専門教育を受けたわけでもないし、デザイナーを志したのも社会人になってから。
なのでこの世界を目指した時は就職するのが大変でした(^^;;
中途採用だとどこも経験者しか採っていなかったですし、中には「デザイナーを志すなら専門の学校ぐらいは出てるものでしょう」と言って断る社長もいました。
早いうちからデザイナーを志す人ばかりではありませんし、それぞれ人によって事情があるということも考えないのでしょうね。
のちにその会社とデザインコンペで争って仕事をとった時は感慨深い思いがありました。心が狭い?(^^;;
チーフとして採用する側に立ったこともありますが、学校を卒業しても即戦力として働けるわけではなく、学校を出ていなくとも優秀な人もいましたし、学校出てても良くないなと感じた人もいました。
結局個人のやる気やセンスなんだと思います。
例えばソフトの使い方ひとつとっても、今講師などをしている人も含め、デジタル創世期にはそういう専門の教育などはなかったですから、皆パソコン通信や独学で学んでいったということを忘れてはなりません。
求人情報を見ると条件に専門の学校の卒業を条件をしている会社もありますが、その時点で優秀な人材を見逃すことになるかもしれないのに、といつも思います。
ただし、学校そのものを否定するわけではなく、同じ志を持った人たちと刺激しあい学びあうということは、意義のあることだと思います。
事情が許すなら学校を出ておくというのは就職する際にも有利だろうと思いますし、デザイナーを志す人に相談されたらそうアドバイスします。
ですがプロのデザイナーの価値として、それを評価規定にしてしまうのはどうだろうかと思うのです。
ま、独立してしまえば学校なんて関係ないですが(^^
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投稿者 Toshi : 22:48 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月22日
クリエイターとしてのスタンス
この仕事って、すごく波があります。
忙しい時はいくつも仕事が重なるし、ひまな時はひま、なんです。
問題は忙しい時、仕事を断るともう二度と仕事がこない。
だから仕事は断らない、という人と無理なものは無理だから
断る時は断る、という人がいます。
ぼくは独立当初は前者で、断らないようにしよう、と思っていました。
でも今は無理な時は無理に受けないようにしています。
何度か経験して、無理な状況でやっても結局お客さんに迷惑がかかると気づいたからです。
特にデザイン作業というのはオペレーティング作業とは違い、徹夜したからといって良いものができるとは限りません。
やもえず外注に出しても、期待通りのものが出来てこないと、それがそのまま自分の評価になってしまうので、結局損。
(なので、腕のいいフリーのデザイナーは随時募集しています。あふれるほど仕事が来ることはそうそうないので、めったに仕事は出ないかもしれませんが(笑))
以前、たまたまタイミングが悪くて、何度も仕事を断っていた人から仕事の話しが来ました。
この時も他の仕事があったのですが、さすがに今回は受けないと悪い、と思って請負ました。
スケジュールもかなりきつく、仕事の詳しい内容もわからないまま打ち合わせに入りました。
担当ディレクターやコピーライターとその場で内容を確認して、方向性を決定。すぐにデザイン制作に入りましたが、制作の途中でこれは何か違うんじゃないか、と思いました。しかし時間がなかったので担当ディレクターの指示通りに作成しました。
コンペだったのですが見事落選。
時間があれば打ち合わせの前に内容をもらって、もっと自分の意見を盛り込めたと思うし、途中疑問に感じたことも再度提案したり、ぼくのアイディアでもう一案作ることも可能だったはず。
プロとして一度引き受けた以上、時間がないというのは言い訳にもならないのです。受けないと悪いと引き受けた仕事が結局仕事を回してくれた人に対して迷惑をかけることになったのです。
結果プロとして納得いくものができなかった。今までの経験からコンペも自分で納得いくものは通ってきましたし、納得いかない時は落ちて当たり前。(これが通っちゃうのって案が通ることもあるんですが)
したがって、自分で納得できるクォリティが保てそうにないときは素直に訳を話して断るスタンスでいます。
実際に断るケースは少ないのですが、そんな時はぼくなどに仕事をふっていただいたのに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。この場を借りて改めておわびいたします。
その変わり引き受けた仕事には全力をつくすのがぼくのスタンスです。
「独立独歩」という第一線で活躍するディレクターやデザイナーのインタビューの本があるのですが、やはり彼らも無理に仕事は引き受けないんだそうです。(もっとも彼らの場合は引く手あまたということもあるでしょうが)
ただし、仕事のスタンスというのは人それぞれです。正解などないのかもしれません。
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投稿者 Toshi : 11:38 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月18日
みなとみらいまで自転車で
今日みなとみらいに行ってきました。
東京の仕事をしているのに横浜に住んでるぼくですが、仕事上不便だと感じることもありますが、
住み心地という点ではやっぱり東京より横浜の方がいいんです、ぼくには(^^
まあ、また東京に住むかもしれませんが東京の地下鉄臭いんですよ(^^;; 東横線が理想ですね、やっぱり。家賃高いんですけどね。
ぼくにとって横浜のイメージというのは横浜駅よりみなとみらいであったり元町だったりするんですが、 新しいものと古いものがうまく融合していて洗練されてますよね。
それに中華街のごはんはやっぱりうまい!競争があるのでランチはとてもリーズナブル。1000円で食べ放題があったりして。
気分をリフレッシュするには、みなとみらい→元町、山下町ルートがおすすめです。ありきたりかもしれませんが外交官の家とかって散策にはもってこいですよ。
以前日吉からみなとみらいまで自転車で行ったことがあります。しかもママチャリで(^^;;
朝起きたらいい天気だったので、一丁行ってみるかって地図ももたずにフラフラ行ったら3時間かかりましたよ。バカですね。
コンビニでパンとジュースを買って海を眺めて帰ってきました。 帰りはどこをどう間違えたか、ふと看板を見ると「静岡○○Km」
の文字が。やばい反対方向じゃん、ってわけでコンビニで地図を確認して、結局朝家を出て帰ってきたのが夜でした。
横浜って坂が多くてしんどいですよ。今はもうそんな体力ありません(^^;;
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投稿者 Toshi : 23:52 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月16日
銀座でグラフィック・ギャラリーを愉しむ
先日打ち合わせの帰りに銀座に立ち寄りました。
お目当ては『ギンザ・グラフィック・ギャラリー』と『HOUSE OF SHISEIDO』です。
両方ともグラフィック関連の展示館で入場も無料なので、近くに寄った際はよく見に行きます。
今回ギンザ・グラフィック・ギャラリーは『チャマイエフ&ガイスマー展』。数多くのロゴやポスターなどで有名ですが、
一番好きなのはやはりゴジラとキングコングが手をつないでる平和のポスターかな。今回は少し展示数で物足りない気がしました。
来月は2005ADC展。また見に行かなくては。
HOUSE OF SHISEIDOは資生堂の展示館ですが、今回は資生堂の創業者福原氏の息子たちの写真展。
20世紀初頭の写真ですが、まるで絵画のような作品、情緒のある古き日本の風景などどれも美しく味わいのあるものでした。
二階では資生堂のCFなど広告資料を見ることができます。資生堂の一連の広告はぼくはとても好きです。
日本の広告の歴史の一部を担ってきたというだけでなく、
物心ついたときにはすでに資生堂の広告はよく目に飛び込んできていたからかもしれませんね。
ぼくが初めて東京に住んだ時、まるで東京全体がおもちゃ箱のような感じがしたものです。
いつでも展示会や展覧会がいくつも開催されているし、地方では手に入れにくい書籍なんかも見ることができる。
東京でクリエイティブな仕事をしている人のなかには、この恵まれている環境を忘れている人もいるのではないでしょうか。ぼくもこの感覚を忘れずにいたいです(^^
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投稿者 Toshi : 11:05 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月09日
M&A
ライブドアで一般にも浸透するようになったM&Aですが、あまり身近に感じることは少ないものです。
直接の取引き先というわけではないのですが、よくデザインを担当させていただいてるクライアントの一社が買収されました。
外資系で規模は数十億ドルと結構大きいものになります。
ぼくの場合、直接の影響は大きくはないのですが、それでも心理的なショックは大きいものです。
まだどのような体制になるのかわかりませんが、ひと口にM&Aといっても、社員、関係者、取引先と広範囲に影響するものだな、とあらためて実感。
皆さんの会社はメインのクライアントっていうのはあるのでしょうか。
ぼくの場合メインってのが特にないんですよね。結構分散してる。
良い面は一社の依存による影響が少ない。悪い面は毎月の収入に波があるってことかな。
30代のうちに幅をひろげて思い切ったことをやってみたいなあ、と思う今日このごろでした。
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投稿者 Toshi : 10:46 | コメント (0) | トラックバック
もしグラフィックデザイナーになっていなかったら
先週、渋谷に寄った時センター街でひとだかりが。どうやらテレビの撮影をしている模様。
また街角インタビューかなあ、と思っていたら「おおっ!」という歓声が。よく見るとマジシャンのセロがからっぽのはずのペットボトルに水がどんどん増えていくマジックを披露していました。
学生時代マジックが趣味だったぼくは「もし別の人生を歩んでいたとすれば、今頃あっちの世界にいたかもしれないなあ・・・」 としばらく見入っていたのでありました。 放映日が楽しみです。