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2007年05月28日

週刊モーニングのキャンペーン

先日イベントで週刊モーニングの編集長 古川公平さんのお話を伺うことができました。
週刊モーニングは25周年として様々なキャンペーンを行っています。(アートディレクターはSOUP DESIGNの尾原史和さん)
『島耕作』『バガボンド』『働きマン』『カバチタレ』『ドラゴン桜』など、どれも売れてるマンガばかり。
しかし、連載がいくらすごくても、それがそのまま雑誌の売上には繋がらない。
反面コミックスの売上はすごい。

読者はここ5年あまり、自分が好きなマンガをセレクトしてコミックスで読むようになったという話です。
マンガに限らず消費者が自分の力で選び、必要な物だけを購入するようになった。
こういう消費者の行動傾向は、ぼくはインターネットの普及の影響も大きいのではないかと思っています。

マンガのドラマ化は特に慎重になっていると聞きました。
マンガは続いているのにドラマは11回とかで終わってしまう。
マンガまで旬が過ぎたように感じてしまうから。
それとキャラクターを壊さないことが重要。

『働きマン』もドラマ化の話が来たそうです。
しかし、内容は年下の彼氏との恋愛話になっていた。
働きマンは忙しくて彼氏ができない話なのに、恋愛話がメインになってどうする、と断ったそうです。
その後、同じキャスティングで始まったのがドラマ『サプリ』。
だから本来はあれで働きマンをやる予定だった。
結果としてやはりやらなくて良かったと…(^^;;
『働きマン』ってアニメ化よりドラマ化しやすいのにしないな、と思ってたんですが、こういうことだったんですな。

参加者の中に「かっこいい単行本が増えている一方で、雑誌は変わっていない」という意見がありましたが、それはぼくも常日頃感じていました。
ぼくは自他ともに認めるマンガ好きですが、大人が持っていてもかっこいい表紙のマンガ雑誌は、まずありません。
青年誌は特に大人の読者が多いのですから、キャラクターを全面に出した表紙でなくてもいいと思います。
出版社からすると冒険かもしれませんが(^^;;


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投稿者 Toshi : 13:19 | コメント (0) | トラックバック

2007年05月18日

久しぶりのSpiral Garden

打ち合わせの帰り、青山のスパイラルで葉山有樹展を見ました。
特に磁器に詳しい訳ではなく、失礼ながら葉山氏のことは知りませんでしたし、意識して訪れた訳でもありませんでした。が…
ぱっと見た目は従来の焼きものと変わらない気がしますが、よく見ると見事な作者の世界観が見えてきます。解説にもありますが、過去から脈々と息づく伝統とアニメーションなどの影響を受けた現代の感性。そうか、親しみやすさを感じたのは、そこにもあるんだなあ、と。

何よりたった一枚の絵画、デザイン…すばらしい作品は皆、そこから物語が見えてきます。この磁器にはそれがありました。
描かれた龍、虎などは迫力がありましたし、生き生きとしていました。そして圧巻なのは、その文様の緻密なこと!
ひとつ出来上がるのにどれだけのエネルギーがいるのだろう、と(^^;;
これらが磁器の造形美と合わさって、感動を与えてくれます。
色彩も勉強になりました(中には金が劣化して下地が出て来る、200年後に完成するのもあるとのこと)。
これらは磁器だけに収まらず、いろんな表現ができるのではないかと(^^
いずれまた作品を見る機会を楽しみにしています(^^


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投稿者 Toshi : 11:16 | コメント (0) | トラックバック

2007年05月15日

60過ぎてもチャレンジャーであり続けたい

『僕たちの姿勢は、ユーザーに押しつけるんじゃなくて「こういうものはどうですか」っていうもの。僕たちも学びたい。もっと使いやすいもの、もっと親切なものはどんなものかというのを、作る側、企業側もそろそろ話し合わなければならないんじゃないか』

63歳にして海外でも活躍し現役バリバリのアートディレクター。
そんなKatsuji Asadaさんのインタビュー記事がCNETJAPANに掲載されています。

『ちょっと待てよ、それまでと同じものをやっていたら僕は常に負けてしまう。僕には何ができて、何を持っているんだろう』

この問いかけは、誰にでも必要な自分への問いかけですよね。
皆何かしら悩みや不安があるものだと思います。
でも、60歳を超えても尚新しいことにチャレンジしつづけているクリエイターの言葉には元気が出るものです。
なんか奥山さんの感覚とすごくシンクロしてる部分がありますよね。
チャレンジするのは怖い事だけど、行動する人が一番強い。
先輩たちがこんなに元気なのに、若い世代が年寄りじみたこと言うなよ、とぼくは言いたい(笑)


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投稿者 Toshi : 10:03 | コメント (0) | トラックバック

2007年05月14日

今月のクーリエ・ジャポン

シューマッカーがバドTVのアイディアを閃いたのは、約2年前。オフィスの会議テーブルに積み上げられた、300本ものCMの企画案を眺めていたときのことだった。実際に制作される企画は、そのうち数本だけ。彼は思わず同僚に漏らした。
「こんなやり方って、どうかしてるんじゃないか?」
クーリエ・ジャポン 6月号『ネットで変わる米国の「次世代広告」』

上記引用は、ネット上に自前のテレビ局を作った「バドワイザー・テレビ」の生まれたきっかけです。自社の映像作品を配信しているのですが、そこに従来の自社商品を売り込もうという影はありません。あくまで「消費者とのもっと微妙な絆づくり」が目的です。
実際、宣伝くささを出してしまえば、視聴者にそっぽを向かれる可能性は高いでしょう。
ただし、これがどこまで効果があるのかはまだ未知数です。もっとも自社の娯楽サイトが販促に役立つかは主観の問題とのことですが(^^
それは今後の課題として、今回の記事には広告媒体の多様化による米国の広告戦略の変化を取り上げています。

「新たな手法を試さないでいる余裕はありません。とにかく手当たり次第、試してみるつもりです」(P&G リン・ボールズ)
「いまや消費者の方が、広告をいつ、どこで見たり聞いたりしたいかを決定する立場にある」
「テクノロジーの進化は、ビデオに録画されたテレビCMの早送りを可能にしたりする一方で、企業が新たな消費者を獲得する機会も作っている」

これは米国だけに限ったことではなく、日本の広告も大きな変革期にきています。
ここ10年で消費者の情報スピード、知識は企業の一部マーケティング手法を上回ってしまいました。
多くの関係者は手探りで様々な可能性を探っていますが、飛躍的に変わるのはまだもう少しかかりそうです。
しかし、可能性が大きく広がっているのは間違いのないところでしょう。興味のある人は一読してみては?!


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投稿者 Toshi : 15:19 | コメント (0) | トラックバック

2007年05月08日

先入観にとらわれない

ガイアの夜明け 「カラーウォーズ 〜華麗なる色の仕掛け人たち〜 」を見ました。
欧州の携帯の色は黒やシルバーといった色ばかり。ここに日本流のカラーバリエーションを持ち込もうというエピソードです。

欧州の携帯はあくまでビジネスツールなので、日本流の展開は難しいという意見もありましたが、ぼくはとても良い視点だと感じました。新しいことを始めようとすると必ず反対意見が出るのが世の常です。
しかし、そもそも明確なデータのない先入観、思い込みはナンセンスだと思っています。
差別化をはかったり、市場を開拓するのには先入観を払拭するのが最初の作業だからです。
特に企業というのは、新しいことを始めようという時でも安全策を取りたがります。一概にそれが悪いわけではないのですが、クリエイターは一度そこを指摘してあげなくてはいけません。

すでに雑誌などでも紹介されていますが、団塊の世代を狙ったサービスがことごとく外れているのも、この世代はこうに違いないという思い込みによるものが多いのではないでしょうか。
市場に合わせるのか、市場を作って行くのか、企業の求めるものによっても違いますが、クリエイターに必要なのは他者にない「視点」そのものだと思います。
技術はその次に来るものです。そしてその両方がかみ合ったとき、はじめて目的が達成されるのに違いありません。


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投稿者 Toshi : 23:29 | コメント (0) | トラックバック

2007年05月03日

デザインハブ

take.jpg空いた時間で東京ミッドタウンを散策。

ちょろっとデザインハブを覗いてみました。オープンしてちょっとたちますが、ここを見るのははじめて。企画展は「Good Design Good Life - 日本のデザイン」。
こんなのあったなあ…記憶に残るデザインばかりがズラっと。
ふと視線の先にJAGDAの文字が。日本グラフィックデザイナー協会って引っ越してここにあったのね。

最近六本木はあまり寄る機会が少ないんですけど、東京ミッドタウンも洗練されたショップが多くて、面白いし、ためになります。全体のデザインもいいですよね。
サントリー美術館は時間がなかったので今回はパス。また来ます。


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投稿者 Toshi : 22:24 | コメント (0) | トラックバック