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2005年04月28日

日本のインターネット広告事情(1)

日本のインターネット広告はラジオ広告を追い抜き、ついに1800億円を超えました。前年比53%増という高い成長率です。
この記事を見たときにふと思い出して、ぼくが4年前に書いた企画書をひっぱり出してきました。その中には「資料によると2005年にはインターネット広告は1000億を超える市場になると見込まれています」と書いてあります。つまり当時の予想をはるかに超えた成長率だということです。

高い集客力でヤフー独走 ポータル首位、広告牽引

この数年間で様々な形態のインターネット広告が生まれました。
まず、バナー広告。皆さんがよくみかける長方形の広告です。そしてリスティング広告。検索結果のページに現れるテキスト広告です。広告主はオークション形式でキーワードを購入し、そのキーワードで検索された時にその広告が表示される仕組みです。購入価格で順番が決まります。
この分野ではYahoo!などに掲載されるオーバーチュア スポンサードリサーチ、Googleなどに掲載されるアドワーズ広告のサービスが有名です。米国ではすでに26億ドルの市場、日本では2006年に1000億円市場になると言われています。

また、ページの内容に合った広告を配信する従来の方法に対し、視聴者の過去の視聴履歴から見るであろうページに、その視聴者の関心に合った広告を配信する手法も注目されています。
さらにメール広告、モバイル広告を含めると実に多種多様な広告があります。
サイバーコミュニケーションではTVCMと同じ動画を流すBBCMも取り入れ効果をあげています。
昨今急激に普及したブログに掲載される広告もあります。サイバーエージェントのBlog Clickでは記事の内容に合わせた広告を検出、配信するシステムになっています。

このようにインターネットでは様々なサービスが次々と生まれ、それに対応していくように様々な広告が生まれています。
確かにYahoo! Japanの井上雅博社長の「ネット広告市場は1兆円を超える」という言葉は、そう遠くない時期に現実になりそうです。

しかし、ぼくはどうしても今のインターネット広告には満足していません。おそらくTVCMなどとも比較してもシステム自体ははるかに複雑で先進的です。しかし視聴者側から見た広告として、魅力なく感じるのはぼくがクリエイターの視点から捉えているせいでしょうか? 確かに子供たちがCMをまねしたり、学校や職場で話題にするような魅力がそこにはありません。単に動的な広告にすればいいというものでもないような気がします。

根本的に媒体としての性格が違うということもありますが、視点を変えれば面白い何かができそうな気もします。さて今後どのような広告が現れるでしょうか。

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投稿者 Toshi : 2005年04月28日 19:29

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