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2006年05月25日

ああ、著作権

会社員時代でかなり前の話なんですが、クライアントに頼まれてキャラクターを作った事がありました。
当時はさらさらっと書いたやつが、あっさり「これいいねー」ってことになりまして。制作費は確か5万円でした。今考えると安すぎですけど。
その後は何か作るたびにそのキャラクターを使うようになりました。
ある日そこの事務局の人から電話がきて「あのキャラクターはそちらに著作権があるんですか」と聞かれました。
「形上は、一応そうなりますけど…」と答えて、その場は終わりました。が…

その時から大変ですよ。そのクライアントは「もうあのキャラクターは使うな」とか「どうなってるんだ」とか。
そのクライアント内でえらい騒ぎになってるそうで、こちらが事情を説明に行きました。
営業もディレクションも兼ねてたので私一人で行きましたが、クライアントのお偉いさんが「なんでそちらは社長が来ないんだ」とか言うんです。

何か悪い事やったのかな、と思いましたよ。むしろ、こっちが正しいんですけど。
とりあえず会社にとって大事なクライアントだったので「好きなように使っていいんですよ」と言いました。
もっと対処方法があったのかもしれませんが、当時はそれが精一杯。
なんで謝ってんのかなと、正直ちょっと悔しかったですね。

その後はそのクライアントは物の売買ができないので、違う機関がいろんなグッズを作ってるんですよ。そのキャラクターを使って。
今ならちゃんと契約書交わしますけれども、当時は甘かったな、と思います。
制作費と著作権は別物で、そもそも特別な契約がない限り著作権(財産権)は制作者側にあるんです。

困った事に、そのクライアントというのが国の行政機関なんですよね。
国の役人がこうですから、日本でデザイナーの著作権がいかに軽く考えられてるかわかりますよね。



投稿者 Toshi : 2006年05月25日 10:23

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